NavonaAI(Shopify上の名称はNavonaAI: Stop Abandoned Carts)は、離脱した顧客を後から追いかけるのではなく、顧客がまだストアにいる間にカゴ落ちを防ぐことを目的としたアプリです。カートに商品を入れた訪問者が離脱しそうな兆候を見せると、そのセッション中だけ有効な固有の割引コードをポップアップで表示します。メールアドレスや電話番号の入力は不要で、使われなかったコードは数分以内に無効化されます。開発元はサンフランシスコのNavonaAI Inc.で、2026年4月21日からShopify App Storeで提供されています。リカバリー用のメールやSMSは送信しないため、KlaviyoやOmnisendなどで運用中のカゴ落ちフローと併用する前提のツールです。
主な機能
- PCとモバイルで離脱を予測し、どの顧客にオファーを表示するかを判断。掲載情報によると、AIは割引が必要な顧客にだけ割引を提示します。開発元によれば、最初の30日間は離脱インテント、ページ滞在時間、スクロール深度といった標準的なシグナルへの依存度が高くなります。
- ポップアップ表示時に生成される1回限りのコード。割合または定額で設定でき、最低購入金額、商品・コレクションの除外、他の割引との併用ルールを管理できます。カート金額に応じた段階的オファーはPro以上です。
- テーマを編集せずに文言、カラー、フォント、アイコン、レイアウトを変更できるPopup Studio。ポップアップの対応言語数はプランによって異なり、自由度の高いPro版エディターはScaleに含まれます。
- 離脱率、防止したカート、追加売上を表示するダッシュボード、NavonaAIのコードが使われた注文へのShopifyタグ付け、分析データからのボット除外。
- Pro以上でのオファーのA/Bテスト(例:2種類の割引額の比較)と、Scaleでのポップアップデザインのテスト。
- Online Store 2.0テーマ対応のアプリ埋め込みでインストール。古いテーマのストアはサポートへの連絡が必要です。アプリは英語のみです。
料金と無料トライアル
Shopifyの掲載情報では、ストアのセッション数に応じてプランが設定され、含まれるセッション数を超えると従量課金が発生します。Starterは月額39ドルで10,000セッション、超過分は1,000セッションあたり4.50ドルです。Growthは月額79ドルで40,000セッション、超過分は1,000あたり3.50ドルで、分析データの保存期間が7日から30日に延びます。Proは月額149ドルで100,000セッション、超過分は1,000あたり2.50ドルで、段階的オファー、オファーのA/Bテスト、離脱の多い商品のレポート、優先サポートが加わります。Scaleは月額299ドルで250,000セッション、超過分は1,000あたり1.50ドルで、Pro版ポップアップエディター、デザインテスト、地域・訪問者セグメンテーション、ポップアップ言語数無制限が加わります。全プランに14日間の無料トライアルがあり、従量課金は30日ごとに請求されます。
セッションにはカートの有無に関係なくストアへのすべての訪問が含まれるため、Shopifyの分析データから費用を見積もってください。月30,000セッションのストアがStarterを使うと、39ドルに超過分90ドルが加わり、月額79ドルのGrowthより高くなります。ボットとして除外されたセッションが課金対象に含まれるかどうかは掲載情報に記載がありません。開発元のWebサイトには、セッション無制限で専任チームが付く月額599ドルのDone-For-Youプランと、下位プラン向けの有料アドオンも掲載されています。ただし掲載情報と一致しない点があり、Proのポップアップ言語数を掲載情報の3つではなく5つとしているほか、アドオンの価格もページ内で統一されていません。Starter、Growth、Proではポップアップに「Powered by NavonaAI」バッジが表示され、削除は有料です。プラン内容と従量課金の上限額は、Shopifyの承認画面で確認しましょう。
評価とレビュー
2026年11月6日時点で、NavonaAIはShopifyのレビュー12件で評価5.0で、すべて星5つです。米国、オランダ、デンマーク、英国、ブルガリア、フィリピンの販売者が、設定の速さ、他のコンバージョンツールより押し付けがましくないポップアップ、本来なら失っていたと考える売上を挙げています。複数のレビューが顧客の離脱とともに失効する固有コードを評価しており、高単価商品を扱うあるストアは、通常のカゴ落ちメールでは十分な効果が出ないことがあると書いています。チームの返信の速さやカスタマイズへの柔軟さも繰り返し評価されています。レビュー投稿者の中で最も長く(4か月)利用しているPortland Syrupsは、設定を微調整してから初めてコンバージョンの向上が見られたと述べています。
この評価は初期の目安として捉えてください。アプリは公開から約6か月で、12件中6件はインストールから1か月以内に投稿され、4件はブルガリアのストアによるもので、1件は本文がありません。問題への対応ぶりを示す批判的なレビューはまだありません。
導入前の注意点
アトリビューション売上は追加売上と同じではありません。NavonaAIは、顧客が同アプリのコードを使った注文を自らの成果として計上します。その中には割引がなくても購入した顧客も含まれ、その場合の割引は純粋なコストになります。開発元も自社のコンテンツでこれを認めており、38ストア合計で割引1ドルあたり約10.50ドルのアトリビューション売上(2026年8月25日時点の計測)を示す一方で、アトリビューションはオファーが購入をもたらした証明にはならないと説明しています。ダッシュボードの数字だけに頼らず、全体のコンバージョン率と利益率をインストール前の数週間と比較してください。
利益率を守りましょう。オファーに気づいた顧客が、それを待つようになる可能性があります。開発元は訪問とともに失効する1回限りのコードならその心配はないとしていますが、リピーターによる利用頻度は確認しておきましょう。利益率の低い商品は除外し、最低購入金額を設定し、他のプロモーションとの併用方法を決めてください。ルールはShopifyでの割引の併用に関する記事で解説しています。また、まずは基本的な障壁を取り除くことも大切です。チェックアウト最適化のヒントなら割引コストはかかりません。
ポップアップをテストし、データへのアクセスを確認しましょう。テーマの複製でアプリ埋め込みを有効にし、テーマのプレビューリンクを共有して、公開前にPCと実機のスマートフォンでポップアップを確認してください。Shopifyの掲載情報によると、アプリは顧客の氏名、メールアドレス、電話番号、住所、IPアドレス、位置情報、閲覧行動にアクセスし、注文、割引、ウェブピクセル、Shopify Marketsの設定を編集する権限を持ちます。開発元のGDPRページによると、データ開示や削除の依頼は記録されたうえで担当者が対応し、自動処理ではありません。EUで販売している場合は、アプリの行動トラッキングがCookie同意の設定と整合するか確認してください。このレビューは掲載情報、販売者のレビュー、開発元の公開資料に基づいており、当社で実際にインストールして検証したものではありません。
まとめ
NavonaAIは、チェックアウトがすでに整っていて、カゴ落ちメールも稼働しており、離脱しそうな顧客への1回限りの割引を利益率で吸収できるストアなら試す価値があります。メール収集やキャンペーン配信も行うPrivyのような幅広いポップアップツールとは異なり、1つの役割に特化しているため、設定は短時間で済み、フォームのないオファーを出せます。実際のセッション数に合わせてプランを選び、14日間のトライアル中にコンバージョン率と利益率を導入前の数週間と比較してから、ダッシュボードの売上数値を評価しましょう。コンバージョンを高めるほかの方法は、売上アップに役立つおすすめShopifyアプリの一覧で紹介しています。
価格は米ドルです。料金と評価は2026年11月に確認しました。




