K1 AppsのK1 PreOrder(Shopifyでの掲載名はK1 PreOrder Now & Deposit)は、在庫切れの商品、発売前の商品、受注生産品の販売を続けられるアプリです。カートに追加ボタンを置き換えるだけでなく、デポジット、残金の予約決済、返金、顧客アカウント内のセルフサービスページなど、予約販売にともなうお金の管理まで担います。2024年12月にリリースされ、Built for Shopifyバッジを取得しています。
主な機能
- 商品、コレクション、個別のバリエーションを対象にしたルール。ルールごとにメッセージ、支払い方法、スケジュールを設定できます。予約販売は常時、在庫切れ時のみ、または設定した在庫数を下回ったときに有効化できます。
- 全額払い、割合または定額のデポジット、指定日に自動で決済される残金、またはオフラインでの残金回収(銀行振込や店頭払いなど)に対応。
- Growth以上のプランで使えるSmart Cart Allocation。在庫を上回る数量が注文された場合、カートを在庫分と予約分の明細に分けます。
- 支払済み額、残金、次回決済日を一覧できる予約注文ダッシュボード。決済の実行、日程変更、返金、新しいカードの依頼が行えます。
- Shopifyの顧客アカウント内の「My pre-orders」ページ。設定したポリシーの範囲内で、購入者が残金の前払い、カード情報の更新、キャンセルを行えます。
- 予約数の上限、支払い方法ごとの割引、各段階のメール通知、翻訳可能なストアフロントの表示テキスト、Shopify Flowのトリガーとアクション。
料金と無料トライアル
料金は注文数ではなく予約売上に応じて決まります。Shopifyの掲載情報では、Freeは30日ごとの予約売上500ドルまで、Starterは月額4.99ドル(1,000ドルまで)、Essentialは月額9.99ドル(5,000ドルまで)、Growthは月額29.99ドル(10,000ドルまで)です。開発元はさらに、Pro(月額49.99ドル、20,000ドルまで)、Scale(月額99.99ドル、50,000ドルまで)、Unlimited(月額199.99ドル)も掲載しています。有料プランには7日間の無料トライアルと60日間の返金保証が付きます。料金は米ドルで、2026年10月21日に確認しました。
プランによって使える機能も変わります。Smart Cart Allocation、Shopify Marketsによる対象市場の設定、混在カートの配送設定、手動での予約注文作成、Shopify Flow、メールの独自送信元ドメインは、いずれもGrowth以上が必要です。また、ウィジェットの無料カスタマイズがStarterから含まれるのかGrowthからなのか、Shopifyの掲載情報と開発元の料金表で記載が異なります。請求期間中に予約売上がプランの上限を超えた場合の扱いはどちらにも書かれていないため、契約前に確認してください。同じく予約売上に応じて課金するPreorder Wolfは、無料プランを開発ストアに限定しています。
評価とレビュー
2026年10月21日時点で、Shopifyのレビュー47件で評価5.0でした。内訳は星5つが46件、星4つが1件で、星4つのレビューにも批判的な内容はありません。販売者のレビューで特に多いのは、創業者のYauheni Kaziak氏による迅速なサポートへの評価で、日曜の夜や週末に対応してもらったという声もあります。それぞれ6か月利用しているPeruvian ConnectionとB&B Diecastsは問題が少ないと報告しており、B&B Diecastsはそれ以前に5つほどの予約アプリを試したそうです。Moon Baby Shopとカワニシカバンは、タグによるキャンペーン設定、動的な発送予定日、残金の自動決済を評価しています。
注意点は好意的なレビューの中に見られます。Soft Bebe'とHola Hobbyではテーマ上で予約ボタンが正しく表示されず、What WaistとEvolve Skateboardsはカスタマイズ作業が必要でした。NOBLE & FRESHは、Shopifyのアップデート後に顧客が注文を完了できなくなったと報告していますが、販売者自身はアプリ側の原因ではなかったとしています。いずれもサポートが迅速に解決していますが、設定が常に自動で完了するわけではありません。47件中25件はインストールから1週間以内、なかには数時間で投稿されているため、この評価は長期的な安定性よりも導入時の対応とサポートを反映したものといえます。
導入前の注意点
デポジットや後日決済の残金はShopifyの購入オプションを利用するため、後払い決済に対応した決済サービス(主にShopify PaymentsとPayPal)でしか機能しません。これらの商品については、対応していない決済方法がチェックアウトで非表示になります。顧客が国内の決済手段を好む場合は特に注意が必要です。K1の全額払いモードでは通常の決済サービスをそのまま使えますが、その明細は混在カートの配送設定では在庫品として扱われます。
リリース前に注文の流れ全体を設計しておきましょう。開発元のドキュメントによると、アプリから返金してもShopifyの注文はキャンセルされず、一部返金では残金の予約決済が残り、決済日の変更にはShopifyの追加権限が必要です。混在カートは許可、注意表示、ブロックから選べますが、ブロックはSmart Cart Allocationと併用できません。トライアル期間中に、自社のテーマでデポジット付き注文、残金決済の失敗、キャンセル、混在カートを試してください。
アプリは、顧客の連絡先、注文、割引、チェックアウトとテーマの内容、保存済みの支払い方法、支払い委任など、幅広いデータへのアクセスを求めます。これは後日残金を決済する仕組みと整合しています。管理画面は英語のみと記載されています。顧客アカウントのページについて、開発元は日本語の完全な表示と英語へのフォールバックを説明しているため、自社ストアの言語でどう表示されるか確認してください。レビューへの返信はほぼすべて創業者の署名入りです。予約販売が売上の大きな割合を占める場合は、サポート体制についても確認しておくと安心です。本レビューは公開情報と販売者のレビューに基づいており、当社による実機での導入検証は行っていません。
まとめ
デポジット、残金の自動回収、顧客によるセルフサービス、在庫品と予約品が混在するカートなど、予約ボタン以上の機能が必要なら、K1 PreOrderは候補に入れる価値があります。小規模なキャンペーンで設定を試すなら無料プランで十分ですが、Smart Cartによる分割やShopify Flowが必要なら、現実的なのは月額29.99ドルのGrowthです。まず決済サービスの対応状況と上限超過時の請求を確認し、デポジットから発送までの流れを一通り試してください。他の選択肢と比べるなら、Shopifyのおすすめ予約販売アプリの一覧をご覧ください。デポジット中心の運用ならPreProductやEarly Birdも比較対象になります。





