Matrixifyは、以前Excelifyという名称で提供されていたITissibleのデータ管理アプリで、Built for Shopifyにも認定されています。Shopify標準のCSV機能では対応しにくい、大規模な商品更新、仕入先フィードの定期処理、バックアップ、ストア間コピー、プラットフォーム移行などを想定したツールです。構造化されたスプレッドシートを使い、最大20GBのファイルを処理できます。特に、データ構造を理解している大規模ストア、制作会社、運用チームと相性が良いアプリです。
主な機能
- 幅広いデータに対応: 商品、バリエーション、コレクション、顧客、B2B企業、割引、注文、下書き注文、入金、ページ、ブログ記事、リダイレクト、ファイル、メタオブジェクト、メタフィールド、メニュー、翻訳などをインポート、エクスポートできます。
- 一括更新と移行: 必要な列だけを更新できるほか、Shopifyストア間のコピーや、WooCommerce、WordPress、Magento、BigCommerce、Lightspeedなどからの移行にも対応します。
- 多様なファイル元: Excel、CSV、ZIP、Google Sheets、Google Drive、Dropbox、SharePoint、FTP、SFTP、公開URLを利用できます。
- 自動化: インポートとエクスポートの予約実行、自動繰り返し、エクスポート設定の保存が可能です。
- ジョブ管理: 実行前にファイルを解析して件数を見積もり、進捗と履歴を確認できます。完了後は行ごとの警告やエラーを含む結果ファイルをダウンロードできます。
料金と無料利用
期間限定の無料トライアルは案内されていません。その代わり、小さなファイルを試せる無料のDemoプランがあります。1ファイルあたり、商品10件、コレクション10件、顧客10件、企業10件、注文10件など、多くのデータ種別で上限は10件です。メタフィールドは無制限です。
Basicは30日ごとに20ドルで、1ジョブあたり最大5,000商品に対応します。Bigは50ドルで最大50,000商品です。Enterpriseは200ドルで、対応データの件数制限がなくなり、バッチインポート、1ジョブあたり10以上の並列処理、手動ジョブ2件の同時実行が追加されます。総商品数だけでなく、実際に処理する最大ファイルの大きさでプランを選ぶのが現実的です。
評価とレビュー
調査時点で、Shopify App Storeの評価は4.9、レビュー数は1,387件です。5つ星が95%を占めています。大規模カタログでも安定して使える点、詳細な結果ファイル、サポートの対応が特に高く評価されています。最近のレビューでも、複雑な商品運用に欠かせないツールという声が見られます。
低評価は少なく、1つ星は27件です。主な不満は、画面が分かりにくい、エラーの説明が不十分、請求や解約の理解が難しい、複雑なインポート後にデータへ問題が生じたというものです。開発元は多くのレビューに返信し、ファイル設定やShopify API側の問題を説明していますが、慎重な準備が必要なアプリであることは確かです。
注意点
Matrixifyは高機能ですが、簡単な移行ウィザードではありません。テンプレート、識別子、コマンド、Shopify側の制限を理解する必要があります。また、インポートを途中でキャンセルしても、すでに処理された行は自動で元に戻りません。大きな変更の前には、公式の安全なインポート用チェックリストに沿って、バックアップを出力し、1件か2件でテストし、解析結果を確認してから全件を実行してください。
顧客、注文、商品、割引、ストアクレジット、オンラインストアのコンテンツ、ファイル、法的ポリシーなどを扱うため、アプリには広い読み取り、書き込み権限が必要です。Matrixifyのプライバシーポリシーでは、ジョブファイルは米国リージョンのAWSに保存され、アプリのアンインストールまたは削除機能の使用後1か月以内に削除されると説明されています。権限と保存期間が自社要件に合うか確認してください。これは運用上の注意点であり、法務やコンプライアンスの助言ではありません。
管理画面は英語のみです。無料プランの上限も小さいため、本番の移行には向きません。少量の商品更新だけなら、Shopify標準のCSVインポートのほうが早い場合があります。
まとめ
Matrixifyは、Shopify向けデータ管理アプリの中でも特に高機能です。大規模カタログ、定期的な仕入先フィード、バックアップ、ストア複製、標準CSVでは難しい移行に適しています。Demoプランで操作を学べますが、本番利用では有料プランと慎重なテストを前提に考えるべきです。
単発の簡単な変更ならShopify標準機能で十分です。事業に影響する移行では、Matrixifyはデータ処理を担えますが、リダイレクト、外部連携、ストア表示、公開前確認まで含む計画が別途必要です。移行全体の設計とテストを任せたい場合は、商品インポートと外部サービス連携を含む当社のShopifyストア構築サービスもご覧ください。







